2022年5月7日土曜日

東京③『樹の花』と装幀者・菊地信義さん

東京にいる間に行ってみたかった所、東銀座の『樹の花』へ







2020年1月に『つつんで、ひらいて』という装幀家の菊地信義さんのドキュメンタリー映画を観ました。

その映画の中にも出て来たお店です。




歌舞伎座の近く、細い階段を上がって2階


菊地さんの仕事場の近くで菊地さんがよく行かれていた喫茶店『樹の花』
いつか訪れたいと思っていました。(ジョンとヨーコさんが訪れた場所としても有名だけれど)



上京して『樹の花』へ行く前日に菊地さんが3月28日に78歳で心不全で急逝されたことを知りました。


カウンターには本と美しいお花も飾られていました。


お店の方が作られた菊地さんのコーナー?








まるでカウンターに座って珈琲を飲んでいらっしゃるのではないかなと
感じながら映画のことも思い出していました。


可愛いカップ、珈琲も美味しい。
カレーをやケーキを食べている方が多い


映画の中で本をこさえる(拵える)菊地さんの手作業風景(「拵える・こしらえる」ではなく「こさえる」と言われていて関西弁?と思った)、
ご自分は装幀家でなく装幀者と言われていたのも印象深く思い出し、仕事場で本を拵える過程一つ一つが本当に手仕事そのものだったのにも驚きだった。紙選び、書体を選びハサミで切ったり手仕事で進む。 
映画を観終わって、私よりも少し上の年代の方なのにエネルギーの塊のようなパッションにとても元気をいただいたことも思い出した。

本が出来上がるまでの色々な場所、印刷所でのやりとりも思い出す、不思議にこの場所で映画が蘇る。
そういえば上映中2度観ました。

1度目に行ったときは若い友達のTさんと映画の帰りに何件か本屋さんを巡って菊地さんが装幀され映画に出てきた本を探したりして余韻に浸ったり、手に入りにくい菊地さんの著書を図書館で借りて読んだりして、装幀の事以外のご本も興味深く、なるほどとお人柄に触れる事も出来てよかった。

映画を観ないと知らなかった、本ができるまで。

本を立体のものとしての見方や五感に感じる事にも感銘受け、本の奥深さも知ることができた映画でした。

紙の本が好きです。



パンフレットも貼ってあった


機会があればまた観たいドキュメンタリー映画です。



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